JOURNAL

Bombye Japan Tour Log Final
全てのツアースケジュールを終え、翌日の朝を迎えた。 彼らは夕方の便でハワイへ帰って行く。 POOL SIDEチームは朝からツアーグッズ、POP UPで使用した什器を片付けながら思い出話を楽しんでいた。本当にあっという間の約二週間だった。 一度、POOL SIDEに全員集合し、そこから成田・羽田へと向かう。 こちらが感傷的な気分にも関わらず、彼らは何ら変わりない様子だったが、日本でのツアーと日々が最高に楽しかったと口を揃えた。まだまだ日本にいたかったようだ。 二週間があっという間なのだから、帰国までの数時間もあっという間だ。アンドリューとサムは成田空港からのフライト、ニックは羽田だった。 ニックを羽田で見送ろうとConnect Recordクルーが集まった。多くの時間を過ごしてきたこともあり、特段多くは話さなかったが、過ごしてきた日々を振り返った。皆、彼らに対して思い入れが生まれていたのだろう。 空港のカウンターは大混雑、チェックインまでに1時間以上を要した。と思ったら、保安検査場は見たことのないほどの大行列。全てがスムーズにいくわけではないのが行事ごとなのだと身に染みて感じる別れ際となった(笑) ありがとう!Bombye!
Bombye Japan Tour Log Final
全てのツアースケジュールを終え、翌日の朝を迎えた。 彼らは夕方の便でハワイへ帰って行く。 POOL SIDEチームは朝からツアーグッズ、POP UPで使用した什器を片付けながら思い出話を楽しんでいた。本当にあっという間の約二週間だった。 一度、POOL SIDEに全員集合し、そこから成田・羽田へと向かう。 こちらが感傷的な気分にも関わらず、彼らは何ら変わりない様子だったが、日本でのツアーと日々が最高に楽しかったと口を揃えた。まだまだ日本にいたかったようだ。 二週間があっという間なのだから、帰国までの数時間もあっという間だ。アンドリューとサムは成田空港からのフライト、ニックは羽田だった。 ニックを羽田で見送ろうとConnect Recordクルーが集まった。多くの時間を過ごしてきたこともあり、特段多くは話さなかったが、過ごしてきた日々を振り返った。皆、彼らに対して思い入れが生まれていたのだろう。 空港のカウンターは大混雑、チェックインまでに1時間以上を要した。と思ったら、保安検査場は見たことのないほどの大行列。全てがスムーズにいくわけではないのが行事ごとなのだと身に染みて感じる別れ際となった(笑) ありがとう!Bombye!

Bombye Japan Tour Log Vol.9
下北沢ADRIFTでのライブを終え、Bombyeを宿泊している部屋へ送り届けた。ライブが終われば彼らも、「ファミマ」に行きたいと、いつも通りの姿に戻っていた。その姿に"らしさ"を感じられ、どこか安心感があった。 ライブの高揚感、やり切った充実感、無事終えることのできたことに安堵していた。ファイナルを迎える寂しさと、明日への楽しみと色んな感情が交錯していた。 最後のライブの当日を迎えた。最終日はとても慌ただしい1日だ。 昼過ぎから六本木へリハーサルに向かった。ニックがYour Song Is Goodのワンマンライブにゲストとして参加するためだ。Billboard Tokyoといえば、選ばれたアーティストのみがステージに立つことのできる会場だ。音響、演出、会場、全てがトップクラスの環境だ。そんな場所でNick Kurosawaがパフォーマンスをする日が来るとは想像もしていなかった。 リハーサルの時間を迎え、サウンドチェックを行いながら、Your Song Is Goodとセッションしている姿は今でも脳裏に焼き付いている。 リハーサルを終え、開演まで少し時間があったので、ニックを引き連れランチへと出た。1時間後にライブをするアーティストがミッドタウンのレストランでビールを飲みながらピザを食べているというギャップがおかしかったが、実にニックらしい。 「We don't need have to eat(元の歌詞:We don't even have to talk)Because too much Pizza~(元の歌詞:We...
Bombye Japan Tour Log Vol.9
下北沢ADRIFTでのライブを終え、Bombyeを宿泊している部屋へ送り届けた。ライブが終われば彼らも、「ファミマ」に行きたいと、いつも通りの姿に戻っていた。その姿に"らしさ"を感じられ、どこか安心感があった。 ライブの高揚感、やり切った充実感、無事終えることのできたことに安堵していた。ファイナルを迎える寂しさと、明日への楽しみと色んな感情が交錯していた。 最後のライブの当日を迎えた。最終日はとても慌ただしい1日だ。 昼過ぎから六本木へリハーサルに向かった。ニックがYour Song Is Goodのワンマンライブにゲストとして参加するためだ。Billboard Tokyoといえば、選ばれたアーティストのみがステージに立つことのできる会場だ。音響、演出、会場、全てがトップクラスの環境だ。そんな場所でNick Kurosawaがパフォーマンスをする日が来るとは想像もしていなかった。 リハーサルの時間を迎え、サウンドチェックを行いながら、Your Song Is Goodとセッションしている姿は今でも脳裏に焼き付いている。 リハーサルを終え、開演まで少し時間があったので、ニックを引き連れランチへと出た。1時間後にライブをするアーティストがミッドタウンのレストランでビールを飲みながらピザを食べているというギャップがおかしかったが、実にニックらしい。 「We don't need have to eat(元の歌詞:We don't even have to talk)Because too much Pizza~(元の歌詞:We...

Bombye Japan Tour Log Vol.8
Bombyeのツアーもファイナル目前を迎えた。5月の来日から、彼らと過ごした約2週間は本当に思い出深いものとなった。日常では見ることのできない景色を沢山見せてくれた。そして、過ごしてきた時間が増すほど彼らに対しての思い入れも深くなっていった。 今回のツアーのメインステージになる6月6日(金)の下北沢ADRIFTでの公演を迎えた。 日取り決定から始まり、会場選定、演出を考えるとともに、共演者を選び、機材の手配し、一つの公演を開催するだけでも多くの人に協力してもらった。そして、多くの時間を費やした。そんな、長いように思える道のりも、走り出してしまえばあっという間に当日を迎えた。その労力と熱量の分だけ、POOL SIDEスタッフ一同もその日が楽しみで仕方なかった。 出演者の分だけリハーサルにも時間がかかる。ライブの時間だけを楽しむのではなく、ライブ当日を充実できるようPOOL SIDEのPOP UPの準備にも時間を要した。 17時半の開場を前に、14時を迎え続々と出演者が集まってくる。同じくしてPOOL SIDEの物販ブースの準備もスピードアップしていった。 ADRIFTでの公演を開催するにあたり、POOL SIDEが開催するからこそのラインナップを用意したかった。 5周年イベントの際に出演してくれたHanah Springさん、笠原瑠斗さんの出演は絶対に外したくなかった。ニックと同じくハートに声を届けることのできる"ソウル"シンガーだと思っているからだ。 そして、佐久間龍星さんは先の2人とも共演があるのに加えて、彼らとは少し違った歌声でハートに声を届けることのできるシンガーだ。とはいえ、三者三様の魅力と特徴がありながらも、三者の持つ空気感はとてもクリアでハートウォーミングだ。 そこにスペシャルな演出としてCaptain Vinylを招いて、耳の肥えたミュージックラヴァーをワクワクさせるDJセットを用意したかった。NORIさん、MUROさん二人でのDJセットにはいつもワクワクさせられる。それぞれの多角的な音楽性がどんなDJとも違ったグルーヴをいつも生み出している。「ハワイのアーティストのライブ」「POOL SIDE企画」というキーワードが枕詞としてありながらのDJセットが楽しみでしかなかった。 もちろん、今回のライブにもDJ KENTAさんは必要不可欠な存在としてオープニングを担当してもらった。POOL SIDEが考えるストーリーに無くてはならない存在だ。 出演者たちのリハーサルが始まり、順調に開演に向けて時間が進んでいく。開場外には少しづつお客さんの姿が見え始め、"いよいよか・・・"と身が引き締まった。 ライブは盛り上がるのだろうか、人は来てくれるのだろうか、そんな不安の一方でBombyeの生でのライブを観て、どれだけの人が"クラう"のか楽しみでもあった。 そんな我々の気持ちを知りもせず、Bombyeは本番開始まで下北沢散策に出かけると言う。この時、開演前の会場を離れ自分の時間を過ごしていたのはCaptain VinylとBombyeだけだったのは、ここだけの話にしておこう(笑) いよいよメイン公演となるADRIFTの準備は整った。 トップバッターのDJ KENTAさんによるDJセットでお客様を迎え入れる。渋谷の夜の街で見る顔がしっかりと揃っている。何度も彼のセットを見ているであろう人が、再び音と求めて訪れるというほど、DJとしての魅力に溢れている。そんなDJは日本中を探してもそうはいないだろう。会場の温度はしっかりと温まっていた。...
Bombye Japan Tour Log Vol.8
Bombyeのツアーもファイナル目前を迎えた。5月の来日から、彼らと過ごした約2週間は本当に思い出深いものとなった。日常では見ることのできない景色を沢山見せてくれた。そして、過ごしてきた時間が増すほど彼らに対しての思い入れも深くなっていった。 今回のツアーのメインステージになる6月6日(金)の下北沢ADRIFTでの公演を迎えた。 日取り決定から始まり、会場選定、演出を考えるとともに、共演者を選び、機材の手配し、一つの公演を開催するだけでも多くの人に協力してもらった。そして、多くの時間を費やした。そんな、長いように思える道のりも、走り出してしまえばあっという間に当日を迎えた。その労力と熱量の分だけ、POOL SIDEスタッフ一同もその日が楽しみで仕方なかった。 出演者の分だけリハーサルにも時間がかかる。ライブの時間だけを楽しむのではなく、ライブ当日を充実できるようPOOL SIDEのPOP UPの準備にも時間を要した。 17時半の開場を前に、14時を迎え続々と出演者が集まってくる。同じくしてPOOL SIDEの物販ブースの準備もスピードアップしていった。 ADRIFTでの公演を開催するにあたり、POOL SIDEが開催するからこそのラインナップを用意したかった。 5周年イベントの際に出演してくれたHanah Springさん、笠原瑠斗さんの出演は絶対に外したくなかった。ニックと同じくハートに声を届けることのできる"ソウル"シンガーだと思っているからだ。 そして、佐久間龍星さんは先の2人とも共演があるのに加えて、彼らとは少し違った歌声でハートに声を届けることのできるシンガーだ。とはいえ、三者三様の魅力と特徴がありながらも、三者の持つ空気感はとてもクリアでハートウォーミングだ。 そこにスペシャルな演出としてCaptain Vinylを招いて、耳の肥えたミュージックラヴァーをワクワクさせるDJセットを用意したかった。NORIさん、MUROさん二人でのDJセットにはいつもワクワクさせられる。それぞれの多角的な音楽性がどんなDJとも違ったグルーヴをいつも生み出している。「ハワイのアーティストのライブ」「POOL SIDE企画」というキーワードが枕詞としてありながらのDJセットが楽しみでしかなかった。 もちろん、今回のライブにもDJ KENTAさんは必要不可欠な存在としてオープニングを担当してもらった。POOL SIDEが考えるストーリーに無くてはならない存在だ。 出演者たちのリハーサルが始まり、順調に開演に向けて時間が進んでいく。開場外には少しづつお客さんの姿が見え始め、"いよいよか・・・"と身が引き締まった。 ライブは盛り上がるのだろうか、人は来てくれるのだろうか、そんな不安の一方でBombyeの生でのライブを観て、どれだけの人が"クラう"のか楽しみでもあった。 そんな我々の気持ちを知りもせず、Bombyeは本番開始まで下北沢散策に出かけると言う。この時、開演前の会場を離れ自分の時間を過ごしていたのはCaptain VinylとBombyeだけだったのは、ここだけの話にしておこう(笑) いよいよメイン公演となるADRIFTの準備は整った。 トップバッターのDJ KENTAさんによるDJセットでお客様を迎え入れる。渋谷の夜の街で見る顔がしっかりと揃っている。何度も彼のセットを見ているであろう人が、再び音と求めて訪れるというほど、DJとしての魅力に溢れている。そんなDJは日本中を探してもそうはいないだろう。会場の温度はしっかりと温まっていた。...

Bombye Japan Tour Log Vol.7
Aloha Tokyoを終え、BombyeとしてもPOOL SIDEとしても一息をついていた。 そんな中、ふとTOWER RECORD SHIBUYAでのインストアイベントの案が上がった。ドラムセットもない、キーボードアンプも無い、急ピッチで機材を拵えた。 渋谷のど真ん中でライブができる日が来るとは思ってもいなかった。 エスカレーターを上がるとすぐにBombyeブースが作られた。 インストアライブが始まると、知っている顔がちらほら。Bombye目当てに足を運んだお客さんと、たまたま立ち寄ったインバウンドがライブを見守った。 彼らにとっては、アイコニックなデザインとカラーリングのタワーレコードでのインストアは楽しいのだろう。 チームConnect Recordのメンバーであり、渋谷タワーレコードのフロア担当をしているJoeさんの計らいでタワーレコードのエプロンを用意してもらい、ライブ後の握手会とサイン会を実施したことは彼らにとっても思い出深いものになったのでは無いだろうか。
Bombye Japan Tour Log Vol.7
Aloha Tokyoを終え、BombyeとしてもPOOL SIDEとしても一息をついていた。 そんな中、ふとTOWER RECORD SHIBUYAでのインストアイベントの案が上がった。ドラムセットもない、キーボードアンプも無い、急ピッチで機材を拵えた。 渋谷のど真ん中でライブができる日が来るとは思ってもいなかった。 エスカレーターを上がるとすぐにBombyeブースが作られた。 インストアライブが始まると、知っている顔がちらほら。Bombye目当てに足を運んだお客さんと、たまたま立ち寄ったインバウンドがライブを見守った。 彼らにとっては、アイコニックなデザインとカラーリングのタワーレコードでのインストアは楽しいのだろう。 チームConnect Recordのメンバーであり、渋谷タワーレコードのフロア担当をしているJoeさんの計らいでタワーレコードのエプロンを用意してもらい、ライブ後の握手会とサイン会を実施したことは彼らにとっても思い出深いものになったのでは無いだろうか。

Bombye Japan Tour Log Vol.6
Aloha Tokyo三日目。やっと"ハワイ"のような天候に朝から恵まれた。昨日までの雨模様が嘘かのように芝生の水分は乾き、新緑が会場を包んでいる。 朝から多くのお客様が恵比寿ガーデンプレイスを訪れていた。コーヒーショップやフードトラックには幾重にも重なる行列ができている。 Grass Pointにもライブの始まる前の早い時間からお客様が訪れていた。シートを敷いてピクニックを楽しむ人も、ベンチに腰掛け日陰で休む人も、それぞれの活用の仕方を楽しんでいるように見えた。 メインステージの設備とステージではなく、あえて会場の素材をそのまま生かす形での建て付けを心がけた。フェスで言うところのサブステージとしての存在を意識した。Aloha Tokyoのメイン会場では休む場所や、長時間滞在できる場所が少ない。その受け皿として自由に楽しめる広場をイメージした。 そのため、DJとライブパフォーマンスを小刻みに組み込むのではなく、時間にゆとりを持たせたタイムテーブルを組んだ。いわゆる、"丁度いい場所"を作りたかった。 暖かい陽射しが降り注ぐ正午頃、DJタイムからスタートした。 DJ Ogiがハワイの音楽を心地よくセレクトしていく。DJをしていてもなかなか味わうことのできないオープンエアーな環境でのプレイ。最初は緊張した表情を見せていたものの、1時間も経てば楽しんでいるように伺えた。 次のパフォーマンスをしてくれるMOSもPOOL SIDEと関係値のあるアーティストの1組だ。メンバーそれぞれがお店に足を運んでくれ、今の時代には珍しくも思えるほどの懐の深さを持っている。 管楽器を扱う4人で構成された彼女達はアメリカの人気オーディション番組でもある「American Got Talent」でその名を日本中に広めた。もちろん、言うまでもなく実力は折り紙付きで、何度かライブに足を運んだが、そのパフォーマンスとクオリティは圧巻だった。ステージとオフシーンでの存在感の大きさと逞しさのギャップには本当に脅かせられる。数々の大舞台を経験してきている彼女達にとっては少し物足りないステージだっただろう。しかし、快くオファーを引き受けてくれたことには感謝しかない。 ステージを演出する上で"よくある型"や"いつものパターン"をいい意味で裏切りたかった。そして、見に来てくれた方々がリーチできていないパフォーマンスをするアーティストの素晴らしさを共感したかったからだ。 晴天の空の元、管楽器の音が鳴り響く。子供も大人も会場にいた全員がそのパフォーマンスを楽しんでいた。嬉しいことに、多くの人がGrass Pointに集まり、パンク寸前だった。 続いてのパフォーマンスはDJ KAWASAKIによるDJセット。DJというプレーヤーとしてだけでなく、制作側という面を持つKAWASAKIさんの選曲幅と音楽に対する解釈は、プレーヤーだけではないからこその面白さがある。視野の広さはもちろんだが、曲やタイトルという体形付けられた物に縛られない"音"を捉えている。心地よいサウンドと天気にビールが進む。 POOL SIDEがぜひ出演してほしかったアーティストの一人がHanah Springさん。実力と歌声はさることながら、作り出す空気感が、Aloha Tokyoにベストマッチするように思えた。 歌が上手いだけではない。聴く人、見る人を虜にすることのできる数少ないアーティストだ。これが本当に難しい。歌が上手いだけの人なら沢山いるのだが、ハートに直接、音と声と言葉を届け、琴線に触れることのできるアーティストはそういない。 そしてNick...
Bombye Japan Tour Log Vol.6
Aloha Tokyo三日目。やっと"ハワイ"のような天候に朝から恵まれた。昨日までの雨模様が嘘かのように芝生の水分は乾き、新緑が会場を包んでいる。 朝から多くのお客様が恵比寿ガーデンプレイスを訪れていた。コーヒーショップやフードトラックには幾重にも重なる行列ができている。 Grass Pointにもライブの始まる前の早い時間からお客様が訪れていた。シートを敷いてピクニックを楽しむ人も、ベンチに腰掛け日陰で休む人も、それぞれの活用の仕方を楽しんでいるように見えた。 メインステージの設備とステージではなく、あえて会場の素材をそのまま生かす形での建て付けを心がけた。フェスで言うところのサブステージとしての存在を意識した。Aloha Tokyoのメイン会場では休む場所や、長時間滞在できる場所が少ない。その受け皿として自由に楽しめる広場をイメージした。 そのため、DJとライブパフォーマンスを小刻みに組み込むのではなく、時間にゆとりを持たせたタイムテーブルを組んだ。いわゆる、"丁度いい場所"を作りたかった。 暖かい陽射しが降り注ぐ正午頃、DJタイムからスタートした。 DJ Ogiがハワイの音楽を心地よくセレクトしていく。DJをしていてもなかなか味わうことのできないオープンエアーな環境でのプレイ。最初は緊張した表情を見せていたものの、1時間も経てば楽しんでいるように伺えた。 次のパフォーマンスをしてくれるMOSもPOOL SIDEと関係値のあるアーティストの1組だ。メンバーそれぞれがお店に足を運んでくれ、今の時代には珍しくも思えるほどの懐の深さを持っている。 管楽器を扱う4人で構成された彼女達はアメリカの人気オーディション番組でもある「American Got Talent」でその名を日本中に広めた。もちろん、言うまでもなく実力は折り紙付きで、何度かライブに足を運んだが、そのパフォーマンスとクオリティは圧巻だった。ステージとオフシーンでの存在感の大きさと逞しさのギャップには本当に脅かせられる。数々の大舞台を経験してきている彼女達にとっては少し物足りないステージだっただろう。しかし、快くオファーを引き受けてくれたことには感謝しかない。 ステージを演出する上で"よくある型"や"いつものパターン"をいい意味で裏切りたかった。そして、見に来てくれた方々がリーチできていないパフォーマンスをするアーティストの素晴らしさを共感したかったからだ。 晴天の空の元、管楽器の音が鳴り響く。子供も大人も会場にいた全員がそのパフォーマンスを楽しんでいた。嬉しいことに、多くの人がGrass Pointに集まり、パンク寸前だった。 続いてのパフォーマンスはDJ KAWASAKIによるDJセット。DJというプレーヤーとしてだけでなく、制作側という面を持つKAWASAKIさんの選曲幅と音楽に対する解釈は、プレーヤーだけではないからこその面白さがある。視野の広さはもちろんだが、曲やタイトルという体形付けられた物に縛られない"音"を捉えている。心地よいサウンドと天気にビールが進む。 POOL SIDEがぜひ出演してほしかったアーティストの一人がHanah Springさん。実力と歌声はさることながら、作り出す空気感が、Aloha Tokyoにベストマッチするように思えた。 歌が上手いだけではない。聴く人、見る人を虜にすることのできる数少ないアーティストだ。これが本当に難しい。歌が上手いだけの人なら沢山いるのだが、ハートに直接、音と声と言葉を届け、琴線に触れることのできるアーティストはそういない。 そしてNick...

Bombye Japan Tour Log Vol.5
名古屋から東京へ戻り、次のライブまで少し時間に余裕ができた。 翌日に控えていたInter FMでのラジオ出演以外に予定は無く、メンバーはそれぞれの日本での時間を過ごしていた。新宿、渋谷、秋葉原・・・各々の行きたい場所へ足を伸ばしていた。 一方、POOL SIDEチームは、Aloha Tokyoでの出店準備もあり、慌ただしい日々を過ごしていた。一年に一度の楽しみにしていたイベントでもあるAloha Tokyoを待ち遠しく思っていたが、あっという間に目の前に現れた。今年はBombyeとともに過ごすとなれば、例年以上に熱もこもった。 5/30(金)にスタートし、恵比寿ガーデンプレイスにて三日間開催されるAloha Tokyo 2025。天気予報は雨マーク・・・今となればここまで天候に泣かされた年はなかっただろう。少々の雨だけならいいが、強風と合わさり、肌寒さすら感じる悪天候の中、イベントがスタートした。 Aloha Tokyoでの出演はBombyeではなく、Nick Kurosawaのソロ公演を予定していた。出演は二日目と三日目。会場は今年より新設されたGrass Point(グラスポイント)だった。メインステージとは違い、芝生の広場にオープンエアーなステージを組み立てるセッティングのため、雨が降れば"中止"を余儀なくされる。 二日目はYour Song Is GoodのChill&Dubとのコラボ、三日目はGrass Pointのトリを務めるタイムテーブルだ。特に、日本でニックの名前を知らしめることになった「We're Not To Blame」は待ち望んでいた人も多かったのではないだろうか。 Grass Pointでのライブ開催は容易ではなかった。Aloha Tokyo実行委員と何度もミーティングと現調を重ねた。どんな会場にして、どんな空間を作るのか。コンセプトに合わせて、どんなアーティストを招いて、どんなステージと機材を揃えるのか。短期間の中で、全てを一つ一つ作り上げていった。ニックのソロステージだけは譲ることができなかった。 雨が降り頻る、金曜の夜。 運営側の判断は早く、金曜日の夜の段階で土曜日のGrass Pointでのライブは全て中止が発表された。楽しみにしていたイベントの一つが中止となった。...
Bombye Japan Tour Log Vol.5
名古屋から東京へ戻り、次のライブまで少し時間に余裕ができた。 翌日に控えていたInter FMでのラジオ出演以外に予定は無く、メンバーはそれぞれの日本での時間を過ごしていた。新宿、渋谷、秋葉原・・・各々の行きたい場所へ足を伸ばしていた。 一方、POOL SIDEチームは、Aloha Tokyoでの出店準備もあり、慌ただしい日々を過ごしていた。一年に一度の楽しみにしていたイベントでもあるAloha Tokyoを待ち遠しく思っていたが、あっという間に目の前に現れた。今年はBombyeとともに過ごすとなれば、例年以上に熱もこもった。 5/30(金)にスタートし、恵比寿ガーデンプレイスにて三日間開催されるAloha Tokyo 2025。天気予報は雨マーク・・・今となればここまで天候に泣かされた年はなかっただろう。少々の雨だけならいいが、強風と合わさり、肌寒さすら感じる悪天候の中、イベントがスタートした。 Aloha Tokyoでの出演はBombyeではなく、Nick Kurosawaのソロ公演を予定していた。出演は二日目と三日目。会場は今年より新設されたGrass Point(グラスポイント)だった。メインステージとは違い、芝生の広場にオープンエアーなステージを組み立てるセッティングのため、雨が降れば"中止"を余儀なくされる。 二日目はYour Song Is GoodのChill&Dubとのコラボ、三日目はGrass Pointのトリを務めるタイムテーブルだ。特に、日本でニックの名前を知らしめることになった「We're Not To Blame」は待ち望んでいた人も多かったのではないだろうか。 Grass Pointでのライブ開催は容易ではなかった。Aloha Tokyo実行委員と何度もミーティングと現調を重ねた。どんな会場にして、どんな空間を作るのか。コンセプトに合わせて、どんなアーティストを招いて、どんなステージと機材を揃えるのか。短期間の中で、全てを一つ一つ作り上げていった。ニックのソロステージだけは譲ることができなかった。 雨が降り頻る、金曜の夜。 運営側の判断は早く、金曜日の夜の段階で土曜日のGrass Pointでのライブは全て中止が発表された。楽しみにしていたイベントの一つが中止となった。...