JOURNAL

Bombye Japan Tour Log Vol.4
昨夜から降り続いた激しい雨は、夜明け前に止んだ。雨上がりの名古屋はいつも以上の快晴模様だった。気持ちい朝を迎えた。 名古屋での最初のライブを終えた彼らは、疲労からか宿へ戻るとすぐに眠りについた。ニックに関しては、リビングの床ね寝だした始末だ。ロングドライブから息をつく暇も無くライブをし、宿へ戻ったのが23時過ぎともなれば無理もない。 気持ちい晴天に囲まれてライブ前に名古屋城へ観光へ連れ出した。日本に来ても、「THE 日本」を感じられるスポットを訪れたこともなかったからだ。初めて見るお城や石垣にサムとアンドリューは驚いているのがわかった。アーティストという一面もあるが、彼らも日本を楽しむ訪日観光客でもある。お土産とスイーツを購入して大満足なアンドリューが午前中のMVPだろう。 5/25(日)の公演は13時スタートだ。足早に名古屋城を後にして会場へ向かう。 現地に着くと、オープニングDJを務めるDJ Sumireがサウンドチェックをしている。POOL SIDEクルーからは"すみれちゃん"として親しまれている彼女は、POOL SIDEがきっかけでDJを始めた一人だ。いつだって重要なシーンには顔を出してくれる気概の良い彼女は今回も、Bombyeのライブがあるともなれば、わざわざ時間を作ってくれた。 彼女はいつだって自分という判断基準を持っていて、自分が良いと思うものには積極的に力を発揮してくれる。名古屋から東京に実費で足を運んでイベントごとに顔を出してくれる彼女こそ、名古屋での公演におけるストーリーがある一人だった。POOL SIDEにとって大事な友人の一人だろう。 開場の時間を迎え、Sumireによるスロージャムなセットでお客様を迎える。昨日同様に遠方からも足を運んでくれた方々がいた。本当に嬉しい瞬間だ。 MC I.S.OによるMCでライブが幕を開ける。菅原愛子さんのソロライブで会場が一つになっていく。会場が昨夜とは違った暖かなムードに包まれたところでBombyeが登場する。 日曜日のデイライブともあり、土曜日のナイトライブよりもチケットの売れ行きもよく、人の集まりも良かった。夜のシーンで観るBombyeも良いが、昼のシーンで観るBombyeもまた違って気持ち良い。ハワイのアーティストの空気感を纏っていることに改めて気付かされた瞬間だった。 ライブは滞りなく進行していく。だが、途中で昨夜とのセットリストが全然違うことに気づいた。わかりやすく言えば「昼用」のセットリストを持ち出していた。Bound時代のタイトル以外にも、OhtoroとNick Kurosawaのタイトルを演奏している。 ニックを語る上で、絶対に外すことのできない存在がハワイのビートメーカー「Ohtoro」だ。信頼できる兄のような存在としてニックが信頼を置くのが彼であり、彼のタイトルが日本で多く流通し、ニックの名前を広く伝えたと言っても過言ではないだろう。ニック自身のハワイでの音楽活動のリアルがそこにはあるのだ。 彼のトラックをBombyeとしてアレンジし演奏するという、彼へのリスペクトと、ニックと日本を関係づけた楽曲として大切にしていることの表れだと思う。 イントロを聞いた瞬間に、コネクトレコードの清水さんと私は思わず目を合わた。コネクトレコードとPOOL SIDEを関係づけたのもまた、Ohtoroとニックのタイトルだからだ。 陽が傾きかけた夕方頃、名古屋でのライブが終了した。 穏やかで暖かな空気が流れていた。初めてBombyeのライブを観る人がほとんどだっただろう。きっとその場にいた全員が満足に値する内容のライブだったのではないだろうか。表情が皆柔らかかった。 Bombyeは準備のスピードもさることながら、撤収のスピードも速い。 こちらが余韻に浸っているところに、「いつでも出れるよ!」とニックが声をかけてくる。思わず日本語で「早過ぎだろ(笑)」と言ってしまった。笑 ライブを終えれば、東京へのロングドライブが待っている。...
Bombye Japan Tour Log Vol.4
昨夜から降り続いた激しい雨は、夜明け前に止んだ。雨上がりの名古屋はいつも以上の快晴模様だった。気持ちい朝を迎えた。 名古屋での最初のライブを終えた彼らは、疲労からか宿へ戻るとすぐに眠りについた。ニックに関しては、リビングの床ね寝だした始末だ。ロングドライブから息をつく暇も無くライブをし、宿へ戻ったのが23時過ぎともなれば無理もない。 気持ちい晴天に囲まれてライブ前に名古屋城へ観光へ連れ出した。日本に来ても、「THE 日本」を感じられるスポットを訪れたこともなかったからだ。初めて見るお城や石垣にサムとアンドリューは驚いているのがわかった。アーティストという一面もあるが、彼らも日本を楽しむ訪日観光客でもある。お土産とスイーツを購入して大満足なアンドリューが午前中のMVPだろう。 5/25(日)の公演は13時スタートだ。足早に名古屋城を後にして会場へ向かう。 現地に着くと、オープニングDJを務めるDJ Sumireがサウンドチェックをしている。POOL SIDEクルーからは"すみれちゃん"として親しまれている彼女は、POOL SIDEがきっかけでDJを始めた一人だ。いつだって重要なシーンには顔を出してくれる気概の良い彼女は今回も、Bombyeのライブがあるともなれば、わざわざ時間を作ってくれた。 彼女はいつだって自分という判断基準を持っていて、自分が良いと思うものには積極的に力を発揮してくれる。名古屋から東京に実費で足を運んでイベントごとに顔を出してくれる彼女こそ、名古屋での公演におけるストーリーがある一人だった。POOL SIDEにとって大事な友人の一人だろう。 開場の時間を迎え、Sumireによるスロージャムなセットでお客様を迎える。昨日同様に遠方からも足を運んでくれた方々がいた。本当に嬉しい瞬間だ。 MC I.S.OによるMCでライブが幕を開ける。菅原愛子さんのソロライブで会場が一つになっていく。会場が昨夜とは違った暖かなムードに包まれたところでBombyeが登場する。 日曜日のデイライブともあり、土曜日のナイトライブよりもチケットの売れ行きもよく、人の集まりも良かった。夜のシーンで観るBombyeも良いが、昼のシーンで観るBombyeもまた違って気持ち良い。ハワイのアーティストの空気感を纏っていることに改めて気付かされた瞬間だった。 ライブは滞りなく進行していく。だが、途中で昨夜とのセットリストが全然違うことに気づいた。わかりやすく言えば「昼用」のセットリストを持ち出していた。Bound時代のタイトル以外にも、OhtoroとNick Kurosawaのタイトルを演奏している。 ニックを語る上で、絶対に外すことのできない存在がハワイのビートメーカー「Ohtoro」だ。信頼できる兄のような存在としてニックが信頼を置くのが彼であり、彼のタイトルが日本で多く流通し、ニックの名前を広く伝えたと言っても過言ではないだろう。ニック自身のハワイでの音楽活動のリアルがそこにはあるのだ。 彼のトラックをBombyeとしてアレンジし演奏するという、彼へのリスペクトと、ニックと日本を関係づけた楽曲として大切にしていることの表れだと思う。 イントロを聞いた瞬間に、コネクトレコードの清水さんと私は思わず目を合わた。コネクトレコードとPOOL SIDEを関係づけたのもまた、Ohtoroとニックのタイトルだからだ。 陽が傾きかけた夕方頃、名古屋でのライブが終了した。 穏やかで暖かな空気が流れていた。初めてBombyeのライブを観る人がほとんどだっただろう。きっとその場にいた全員が満足に値する内容のライブだったのではないだろうか。表情が皆柔らかかった。 Bombyeは準備のスピードもさることながら、撤収のスピードも速い。 こちらが余韻に浸っているところに、「いつでも出れるよ!」とニックが声をかけてくる。思わず日本語で「早過ぎだろ(笑)」と言ってしまった。笑 ライブを終えれば、東京へのロングドライブが待っている。...

Bombye Japan Tour Log Vol.3
日本に来てから3日目。慌ただしくも充実の日本ツアーが確実に進行していた。ハラカドでのニックによるソロライブは彼の来日を待ち望んでいた人にとっては、たまらない瞬間だったのではないだろうか。 翌朝、名古屋での公演に向けてメンバーとカメラマン、スタッフ1名を乗せた車は名古屋へ向けて出発した。車内もそう広くはない。片道約4時間のロングドライブは彼らにとっては少し辛かったかもしれないが、その分、SAでの休息時間が少しのエピソードを生んでくれた。 コーヒーを飲んで一人ぷらぷらと時間を使うニック。ソフトクリームやどら焼き、おにぎりといったコンビニ定番リストをしっかりとこなすアンドリュー。サムはスタッフと一緒にお菓子を食べている。それぞれがそれぞれのスタイルを持っている。 どんどんと名古屋に近づいていき、途中、東名高速が海辺の脇を通る時間がくる。彼らは「ハワイみたい」と窓を開けて海の匂いを楽しんでいる。その姿に海のそばで生活している彼らのアイデンティティ的なものを感じた。 次第に雲行きが怪しくなり、名古屋市内に入ると同時に大粒の雨が降り出した。土曜日の夜に予定しているライブ会場の外は雨模様となった。 15時前に会場へ到着。さすがに彼らの顔にも若干の疲労が見えた。 普段はカフェとして営業している名古屋の会場には機材などは一切ないため、全てを自分たちで調達する必要があった。会場のスタッフ、演者全員で一から全てを作り込んでいく。 機材セッティング、音響調整が完了し、名古屋でのサウンドチェックが始まる。リハーサルの時点で質の高い音が鳴り響くと、初めてバンドでの音を聴く会場にいたスタッフ全員が、固唾を飲むように、作業を止めて聴き入っていた。 そうして、Bombyeとして初の日本での公演の準備が整った。 17時の開場とともにDJ KENTAのプレイとともに、お客さんを迎える。雨の中、熱心に足を運んでくれた方々には感謝しかない。18時の開演に向けてステージに目を向け、彼らの登場を待っている。 18時の開演を迎えた。I.S.OによるMCで開場全体が入り込んでいくのが分かった。今回のツアーでデュエットを依頼した菅原愛子さんのソロでのパフォーマンスを仕込んでいた。ソロの演出はツアーの中ではこの名古屋での公演だけだった。 名古屋での公演は東京の公演とは違った演出とロイヤリティを生み出したかった。東京でいくつかイベントを企画し実施してきたPOOL SIDEにとっては東京でのライブ開催は、"経験済み"であるが、名古屋での公演は未知数だった。だからこそ、ライブ以外のスペシャリティを盛り込み、「時間」を楽しんで欲しいというメッセージを込めた。 愛子さんのソロの時点ではBombyeとのデュエットを知っている人はいない。 良いムードの中、Bombyeが登場。 東京以外での公演はほぼ経験がないため、都外の人にとっては初めてのライブという人がほとんどだろう。生での演奏と歌声が鳴り響いた瞬間に、一気に会場全体の注目を集めた。静かながらもビックリするほどの同調感だ。 彼らのセットリストと持ち時間も名古屋公演だけは長く設定してあっただけに、名古屋公演に足を運んだ人は彼らの音楽のルーツとも言えるタイトルを堪能できたのではないだろうか。とは言え、彼らに用意したセットリスト(曲順)などはなく、一曲づつ小さい声で"次はこれ"と伝えあってライブを進行していく。全部の公演を見届けた私たちにとっては、その場の空気感、環境、熱気に合わせて見事なまでに曲をセレクトしていたように思える。 ライブは終演を迎えた。約1時間半のライブの後の表情は、さすがにやり切った感に溢れていた。写真撮影やサインなど自由に楽しむことのできる公演に設定したことで、ライブ後も会場全体が一体感のある空気になっていた。 激しい雨の降る尼ヶ坂。 適度な疲労と、無事初の公演を終えた安心感に包まれながら宿へと帰っていった。
Bombye Japan Tour Log Vol.3
日本に来てから3日目。慌ただしくも充実の日本ツアーが確実に進行していた。ハラカドでのニックによるソロライブは彼の来日を待ち望んでいた人にとっては、たまらない瞬間だったのではないだろうか。 翌朝、名古屋での公演に向けてメンバーとカメラマン、スタッフ1名を乗せた車は名古屋へ向けて出発した。車内もそう広くはない。片道約4時間のロングドライブは彼らにとっては少し辛かったかもしれないが、その分、SAでの休息時間が少しのエピソードを生んでくれた。 コーヒーを飲んで一人ぷらぷらと時間を使うニック。ソフトクリームやどら焼き、おにぎりといったコンビニ定番リストをしっかりとこなすアンドリュー。サムはスタッフと一緒にお菓子を食べている。それぞれがそれぞれのスタイルを持っている。 どんどんと名古屋に近づいていき、途中、東名高速が海辺の脇を通る時間がくる。彼らは「ハワイみたい」と窓を開けて海の匂いを楽しんでいる。その姿に海のそばで生活している彼らのアイデンティティ的なものを感じた。 次第に雲行きが怪しくなり、名古屋市内に入ると同時に大粒の雨が降り出した。土曜日の夜に予定しているライブ会場の外は雨模様となった。 15時前に会場へ到着。さすがに彼らの顔にも若干の疲労が見えた。 普段はカフェとして営業している名古屋の会場には機材などは一切ないため、全てを自分たちで調達する必要があった。会場のスタッフ、演者全員で一から全てを作り込んでいく。 機材セッティング、音響調整が完了し、名古屋でのサウンドチェックが始まる。リハーサルの時点で質の高い音が鳴り響くと、初めてバンドでの音を聴く会場にいたスタッフ全員が、固唾を飲むように、作業を止めて聴き入っていた。 そうして、Bombyeとして初の日本での公演の準備が整った。 17時の開場とともにDJ KENTAのプレイとともに、お客さんを迎える。雨の中、熱心に足を運んでくれた方々には感謝しかない。18時の開演に向けてステージに目を向け、彼らの登場を待っている。 18時の開演を迎えた。I.S.OによるMCで開場全体が入り込んでいくのが分かった。今回のツアーでデュエットを依頼した菅原愛子さんのソロでのパフォーマンスを仕込んでいた。ソロの演出はツアーの中ではこの名古屋での公演だけだった。 名古屋での公演は東京の公演とは違った演出とロイヤリティを生み出したかった。東京でいくつかイベントを企画し実施してきたPOOL SIDEにとっては東京でのライブ開催は、"経験済み"であるが、名古屋での公演は未知数だった。だからこそ、ライブ以外のスペシャリティを盛り込み、「時間」を楽しんで欲しいというメッセージを込めた。 愛子さんのソロの時点ではBombyeとのデュエットを知っている人はいない。 良いムードの中、Bombyeが登場。 東京以外での公演はほぼ経験がないため、都外の人にとっては初めてのライブという人がほとんどだろう。生での演奏と歌声が鳴り響いた瞬間に、一気に会場全体の注目を集めた。静かながらもビックリするほどの同調感だ。 彼らのセットリストと持ち時間も名古屋公演だけは長く設定してあっただけに、名古屋公演に足を運んだ人は彼らの音楽のルーツとも言えるタイトルを堪能できたのではないだろうか。とは言え、彼らに用意したセットリスト(曲順)などはなく、一曲づつ小さい声で"次はこれ"と伝えあってライブを進行していく。全部の公演を見届けた私たちにとっては、その場の空気感、環境、熱気に合わせて見事なまでに曲をセレクトしていたように思える。 ライブは終演を迎えた。約1時間半のライブの後の表情は、さすがにやり切った感に溢れていた。写真撮影やサインなど自由に楽しむことのできる公演に設定したことで、ライブ後も会場全体が一体感のある空気になっていた。 激しい雨の降る尼ヶ坂。 適度な疲労と、無事初の公演を終えた安心感に包まれながら宿へと帰っていった。

Bombye Japan Tour Log Vol.2
初日のスタジオ練習が終わり、翌日を迎えたが前夜の余韻から抜け切ることはできなかった。それくらいのクオリティを目の前で見せられた。本当に圧巻のクオリティだった。 6年ぶりのライブの舞台は「ハラカド」 5月23日、原宿の交差点にできた新しい商業施設"ハラカド"にてNick Kurosawaのソロでの出演が控えてる。6年ぶりとなる日本でのライブにワクワクしているのは彼ら以上に私たち方だったのは間違いないだろう。 そんな私たちの高揚感を嗜めるかのように、いつ通りの陽気なテンションでライブ前にメンバー全員でPOOL SIDEに現れた。渋谷のレコードショップを散策して、原宿エリアを観光しながら歩いてきたらしい。日本での時間を楽しんでもらいたいと、細かなスケジュールを設けずにいただけに、喜ばしかった。 ハワイで会う時と変わらぬテンションでくだらない話で盛り上がる。それが彼らの自然体の姿で、ニックはもちろんだが、バンドメンバーのアンドリュー(ドラム)はニック以上に陽気で明るい。サム(キー&ベース)は少し構えているようにも思えるがクールなナイスガイだ。時折シュールなジョークを交えてくる。この癖が強いとも思えるキャラクターと存在感。これがBombyeだ。 ハラカドでのイベントは18時スタート。ニックのライブは20時半頃。 店内でスタッフ一同で話していると、あっという間にサウンドチェックの時間を迎えた。時間が近づいてくるにつれてソワソワするのはPOOL SIDEスタッフの方で、彼らのペースは変わらなかった。 ハラカドでのPOOL SIDE企画 POOL SIDEでは不定期でハラカドでのPOP UPとイベント制作を行なっている。 都内の前線でのイベント事の輪に誘ってくれるのはDJ RYOHEYさん。彼は都内の大規模クラブでDJプレイをしている名手だ。アナログで正反対とも思える世界にどっぷりと浸かるPOOL SIDEに、いつもリスペクトを持ってくれていて、それを私たちスタッフ一同もしっかり感じている。決して頭でっかちにならず、音楽と、音楽の鳴る現場に真摯に向き合っているRYOHEYさんはスマートかつクール。そして、冷静な目の奥にしっかりと情熱の火が灯っている漢だ。 「5月にハラカドでまた制作をお願いしたいなと思っているんですが、どうでしょうか」 「もちろんです。いつもありがとうございます。そういえば、ハワイからニックが来ているのですが、ライブとか・・・どうです?」 「やりましょう!」 きっと普段から常用している音楽ではないだろうと思う。それを踏まえれば、彼もなかなかの音楽好きなんだと思う。 ハラカドでのイベントがスタート サウンドチェックの時間がやってきた。 ニック以外のメンバーは原宿散策をするとのことで、ニックだけの登場もいつもと変わらない。どれだけサウンドチェックに時間を要るするかは分からないので多めに時間を設けていた。ギターを接続し、マイクで軽く歌う。5分程度のことだったが、その場にいた全員が「ヤバいっす・・・」という言葉だけを共有した。 18時を迎えDJによる音楽演出が始まる。 ハワイの音楽とレコードを好むDJ...
Bombye Japan Tour Log Vol.2
初日のスタジオ練習が終わり、翌日を迎えたが前夜の余韻から抜け切ることはできなかった。それくらいのクオリティを目の前で見せられた。本当に圧巻のクオリティだった。 6年ぶりのライブの舞台は「ハラカド」 5月23日、原宿の交差点にできた新しい商業施設"ハラカド"にてNick Kurosawaのソロでの出演が控えてる。6年ぶりとなる日本でのライブにワクワクしているのは彼ら以上に私たち方だったのは間違いないだろう。 そんな私たちの高揚感を嗜めるかのように、いつ通りの陽気なテンションでライブ前にメンバー全員でPOOL SIDEに現れた。渋谷のレコードショップを散策して、原宿エリアを観光しながら歩いてきたらしい。日本での時間を楽しんでもらいたいと、細かなスケジュールを設けずにいただけに、喜ばしかった。 ハワイで会う時と変わらぬテンションでくだらない話で盛り上がる。それが彼らの自然体の姿で、ニックはもちろんだが、バンドメンバーのアンドリュー(ドラム)はニック以上に陽気で明るい。サム(キー&ベース)は少し構えているようにも思えるがクールなナイスガイだ。時折シュールなジョークを交えてくる。この癖が強いとも思えるキャラクターと存在感。これがBombyeだ。 ハラカドでのイベントは18時スタート。ニックのライブは20時半頃。 店内でスタッフ一同で話していると、あっという間にサウンドチェックの時間を迎えた。時間が近づいてくるにつれてソワソワするのはPOOL SIDEスタッフの方で、彼らのペースは変わらなかった。 ハラカドでのPOOL SIDE企画 POOL SIDEでは不定期でハラカドでのPOP UPとイベント制作を行なっている。 都内の前線でのイベント事の輪に誘ってくれるのはDJ RYOHEYさん。彼は都内の大規模クラブでDJプレイをしている名手だ。アナログで正反対とも思える世界にどっぷりと浸かるPOOL SIDEに、いつもリスペクトを持ってくれていて、それを私たちスタッフ一同もしっかり感じている。決して頭でっかちにならず、音楽と、音楽の鳴る現場に真摯に向き合っているRYOHEYさんはスマートかつクール。そして、冷静な目の奥にしっかりと情熱の火が灯っている漢だ。 「5月にハラカドでまた制作をお願いしたいなと思っているんですが、どうでしょうか」 「もちろんです。いつもありがとうございます。そういえば、ハワイからニックが来ているのですが、ライブとか・・・どうです?」 「やりましょう!」 きっと普段から常用している音楽ではないだろうと思う。それを踏まえれば、彼もなかなかの音楽好きなんだと思う。 ハラカドでのイベントがスタート サウンドチェックの時間がやってきた。 ニック以外のメンバーは原宿散策をするとのことで、ニックだけの登場もいつもと変わらない。どれだけサウンドチェックに時間を要るするかは分からないので多めに時間を設けていた。ギターを接続し、マイクで軽く歌う。5分程度のことだったが、その場にいた全員が「ヤバいっす・・・」という言葉だけを共有した。 18時を迎えDJによる音楽演出が始まる。 ハワイの音楽とレコードを好むDJ...

Bombye Japan Tour Log Vol.1
はじめに Bombye Japan Tourのログを少しだけ残していこうと思います。 北参道にある小さな服屋&レコード屋がこんな機会に立ち会うことは人生で初であり、後にも先にも経験できない貴重な時間だった気がしています。 今回のツアーが最初なのか、最後なのか。私たちが歩いた証として残したいと思いますので、少しばかりお付き合いください。 Bombyeが日本にやってきた 2025年5月22日(木)彼らが初めてに日本ツアーにやってきた。 ニック、アンドリュー、サムの三人のうち、ニック以外は初めての日本ということもあり、空港に着いてから空港を出るまでに4時間を要した。こんな想定外からツアーが始まった。 POOL SIDEとしても音楽のツアー制作やライブ制作は初の試みともあり、スケジュールはある程度組んで心づもりもしていたものの、突貫工事で準備を進め、現場ごとに想定と様相を変えていった。 菅原愛子さんとのコラボレーション 日本ツアーだからこそ、日本ツアーでしかできない企画をライブの演出として盛り込みたかった。企画として思いついたのが、日本人シンガーとのデュエットだった。そこでパッと思いついたのが菅原愛子さん。ソロとしてのパフォーマンスはもちろんだが、パワフルかつソロ映えするニックの歌声の良さを引き出せる相手が必要だった。 来日からのスケジュールがタイトだったこともあり、スタジオでの練習のタイミングは限られていた。来日直後のタイミングしかなく、慌ててスタジオをこしらえた。 到着そのままスタジオへ Bombyeとの合流はろくな挨拶も出来ぬまま空港からスタジオ練習へ向かう。スケジュールはいつだってアンタッチャブルな存在だ。スタジオに入るやいなや機材のセッティングに取り掛かる。スタジオに先入りしていた愛子さんの準備は万全だ。 ハワイではいつも野良に近い環境でライブをしている彼らの機材セッティングのスピードは流石なもので、10分もかからないうちに完了した。 軽めの助走の時点で彼らのサウンドと歌声に、その場にいた全員が静まり返った。しかし、彼らにすればなんて事のない日常のワンシーンであり、呆気に取られているこちらを気にするそぶりもない。 「OK. I'm ready」 スタジオで初のセッションが始まる スタジオに入りすぐにデュエットの練習に取りかかる。 ツアーに際して事前にNick...
Bombye Japan Tour Log Vol.1
はじめに Bombye Japan Tourのログを少しだけ残していこうと思います。 北参道にある小さな服屋&レコード屋がこんな機会に立ち会うことは人生で初であり、後にも先にも経験できない貴重な時間だった気がしています。 今回のツアーが最初なのか、最後なのか。私たちが歩いた証として残したいと思いますので、少しばかりお付き合いください。 Bombyeが日本にやってきた 2025年5月22日(木)彼らが初めてに日本ツアーにやってきた。 ニック、アンドリュー、サムの三人のうち、ニック以外は初めての日本ということもあり、空港に着いてから空港を出るまでに4時間を要した。こんな想定外からツアーが始まった。 POOL SIDEとしても音楽のツアー制作やライブ制作は初の試みともあり、スケジュールはある程度組んで心づもりもしていたものの、突貫工事で準備を進め、現場ごとに想定と様相を変えていった。 菅原愛子さんとのコラボレーション 日本ツアーだからこそ、日本ツアーでしかできない企画をライブの演出として盛り込みたかった。企画として思いついたのが、日本人シンガーとのデュエットだった。そこでパッと思いついたのが菅原愛子さん。ソロとしてのパフォーマンスはもちろんだが、パワフルかつソロ映えするニックの歌声の良さを引き出せる相手が必要だった。 来日からのスケジュールがタイトだったこともあり、スタジオでの練習のタイミングは限られていた。来日直後のタイミングしかなく、慌ててスタジオをこしらえた。 到着そのままスタジオへ Bombyeとの合流はろくな挨拶も出来ぬまま空港からスタジオ練習へ向かう。スケジュールはいつだってアンタッチャブルな存在だ。スタジオに入るやいなや機材のセッティングに取り掛かる。スタジオに先入りしていた愛子さんの準備は万全だ。 ハワイではいつも野良に近い環境でライブをしている彼らの機材セッティングのスピードは流石なもので、10分もかからないうちに完了した。 軽めの助走の時点で彼らのサウンドと歌声に、その場にいた全員が静まり返った。しかし、彼らにすればなんて事のない日常のワンシーンであり、呆気に取られているこちらを気にするそぶりもない。 「OK. I'm ready」 スタジオで初のセッションが始まる スタジオに入りすぐにデュエットの練習に取りかかる。 ツアーに際して事前にNick...

音楽の島「ハワイ」
「ハワイ」と聞いて多くの日本人が連想するのは"ビーチ"や"リゾート"、"ショッピング"といったものではないでしょうか。確かに日本人にとってハワイへの旅行が海外旅行の代名詞になって以来、多くの人がそれらを求めてきたのではないでしょうか。 確かに、街中にはリゾート観光地としての景色が色濃く、綺麗なビーチと優雅なホテル、大型ショッピングモールには多くの日本人観光客がいます。 ですが、私たちにとってハワイは、「音楽の島」というイメージなのです。 独自の民族が存在したハワイ 今では観光産業が島の経済の中心ですが、日本人が入植する以前は、ハワイはハワイ先住民族の島でした。そこにアジアを中心とした世界各国から移民が集まり、様々な国の人と文化が交わり、今のハワイを形成していきました。混血は進み、フィリピン三世や日系四世など、多くの人種によってハワイが成り立っているのです。 そのような、歴史深い先住民族と移民とによって混ぜこぜになって形成された文化は、アメリカ本土やポリネシア諸島とも違う独自性を持っているような気がします。 音楽の島「ハワイ」 私たちには「ハワイ=音楽」というイメージがあります。 それは、私たちが"ハワイ"のレコードを取り扱っているからという理由もありますが、ハワイの持つ独自の文化形成が「音楽」という一つの文化にも大きく影響を与えており、そこに面白さを感じているからでもあります。 ハワイの音楽と言われてパッと思いつくのは「Hula(フラ)」ではないでしょうか。ハワイの伝統的な踊り(通称:フラダンス)として親しまれています。そのフラダンスの音楽として使われることの多い、ゆったりとしたウクレレサウンドとまろやかなボーカルとメロディーを想像するのではないでしょうか。 知られざるハワイの音楽 ハワイの音楽と言ってもジャンルは幅広く、伝統的な音楽(Hula)に限らず、AORやROCK、DISCOなど様々に存在しています。1970年代頃よりレコードでの流通が広まる一方で、ハワイという小さなコミュニティにおける流通に限られているものも多く、世界的な広まりを見せたかと言われるとそうではないと言えるでしょう。 その為に、「良い音楽」「良いアルバム」であっても、陽の目を見ることのなかったタイトルなども多数存在しています。本当に様々な音楽がハワイには存在しており、知られてない良質な音楽が沢山存在しているのです。だからこそ、ニッチなジャンルながらも、私たちを含め多くのミュージックラバーを虜にしているのではないでしょうか。 POOL SIDEの考えるハワイ POOL SIDEにとってハワイは何なのだろうと考えた時に出た答えは、音楽に溢れた島という印象でした。ハワイの音楽へのリスペクトがあるからこそデザインとして落とし込んだアイテムこそ「OC Ordinary Hula Girl Tee」です。 火山島として誕生したハワイ。ダイヤモンドヘッドはオアフ島の代名詞となっています。伝統的なフラダンスをするHula Girlの手には、私たちが日頃から嗜好しているレコードが。POOL SIDEでは服とレコードでハワイと東京を繋いでいます。 OC...
音楽の島「ハワイ」
「ハワイ」と聞いて多くの日本人が連想するのは"ビーチ"や"リゾート"、"ショッピング"といったものではないでしょうか。確かに日本人にとってハワイへの旅行が海外旅行の代名詞になって以来、多くの人がそれらを求めてきたのではないでしょうか。 確かに、街中にはリゾート観光地としての景色が色濃く、綺麗なビーチと優雅なホテル、大型ショッピングモールには多くの日本人観光客がいます。 ですが、私たちにとってハワイは、「音楽の島」というイメージなのです。 独自の民族が存在したハワイ 今では観光産業が島の経済の中心ですが、日本人が入植する以前は、ハワイはハワイ先住民族の島でした。そこにアジアを中心とした世界各国から移民が集まり、様々な国の人と文化が交わり、今のハワイを形成していきました。混血は進み、フィリピン三世や日系四世など、多くの人種によってハワイが成り立っているのです。 そのような、歴史深い先住民族と移民とによって混ぜこぜになって形成された文化は、アメリカ本土やポリネシア諸島とも違う独自性を持っているような気がします。 音楽の島「ハワイ」 私たちには「ハワイ=音楽」というイメージがあります。 それは、私たちが"ハワイ"のレコードを取り扱っているからという理由もありますが、ハワイの持つ独自の文化形成が「音楽」という一つの文化にも大きく影響を与えており、そこに面白さを感じているからでもあります。 ハワイの音楽と言われてパッと思いつくのは「Hula(フラ)」ではないでしょうか。ハワイの伝統的な踊り(通称:フラダンス)として親しまれています。そのフラダンスの音楽として使われることの多い、ゆったりとしたウクレレサウンドとまろやかなボーカルとメロディーを想像するのではないでしょうか。 知られざるハワイの音楽 ハワイの音楽と言ってもジャンルは幅広く、伝統的な音楽(Hula)に限らず、AORやROCK、DISCOなど様々に存在しています。1970年代頃よりレコードでの流通が広まる一方で、ハワイという小さなコミュニティにおける流通に限られているものも多く、世界的な広まりを見せたかと言われるとそうではないと言えるでしょう。 その為に、「良い音楽」「良いアルバム」であっても、陽の目を見ることのなかったタイトルなども多数存在しています。本当に様々な音楽がハワイには存在しており、知られてない良質な音楽が沢山存在しているのです。だからこそ、ニッチなジャンルながらも、私たちを含め多くのミュージックラバーを虜にしているのではないでしょうか。 POOL SIDEの考えるハワイ POOL SIDEにとってハワイは何なのだろうと考えた時に出た答えは、音楽に溢れた島という印象でした。ハワイの音楽へのリスペクトがあるからこそデザインとして落とし込んだアイテムこそ「OC Ordinary Hula Girl Tee」です。 火山島として誕生したハワイ。ダイヤモンドヘッドはオアフ島の代名詞となっています。伝統的なフラダンスをするHula Girlの手には、私たちが日頃から嗜好しているレコードが。POOL SIDEでは服とレコードでハワイと東京を繋いでいます。 OC...

サイトリニューアルのお知らせ
この度、POOL SIDEのウェブサイトをリニューアル致しました。 今後ともご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。 *画像の掲載していない商品もございますが、少しづつアップして参りますのでご容赦いただければと思います(汗
サイトリニューアルのお知らせ
この度、POOL SIDEのウェブサイトをリニューアル致しました。 今後ともご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。 *画像の掲載していない商品もございますが、少しづつアップして参りますのでご容赦いただければと思います(汗