Bombye Japan Tour Log Vol.2

Bombye Japan Tour Log Vol.2

初日のスタジオ練習が終わり、翌日を迎えたが前夜の余韻から抜け切ることはできなかった。それくらいのクオリティを目の前で見せられた。本当に圧巻のクオリティだった。

 

6年ぶりのライブの舞台は「ハラカド」

5月23日、原宿の交差点にできた新しい商業施設"ハラカド"にてNick Kurosawaのソロでの出演が控えてる。6年ぶりとなる日本でのライブにワクワクしているのは彼ら以上に私たち方だったのは間違いないだろう。

そんな私たちの高揚感を嗜めるかのように、いつ通りの陽気なテンションでライブ前にメンバー全員でPOOL SIDEに現れた。渋谷のレコードショップを散策して、原宿エリアを観光しながら歩いてきたらしい。日本での時間を楽しんでもらいたいと、細かなスケジュールを設けずにいただけに、喜ばしかった。

ハワイで会う時と変わらぬテンションでくだらない話で盛り上がる。それが彼らの自然体の姿で、ニックはもちろんだが、バンドメンバーのアンドリュー(ドラム)はニック以上に陽気で明るい。サム(キー&ベース)は少し構えているようにも思えるがクールなナイスガイだ。時折シュールなジョークを交えてくる。この癖が強いとも思えるキャラクターと存在感。これがBombyeだ。

ハラカドでのイベントは18時スタート。ニックのライブは20時半頃。

店内でスタッフ一同で話していると、あっという間にサウンドチェックの時間を迎えた。時間が近づいてくるにつれてソワソワするのはPOOL SIDEスタッフの方で、彼らのペースは変わらなかった。

 

ハラカドでのPOOL SIDE企画

POOL SIDEでは不定期でハラカドでのPOP UPとイベント制作を行なっている。

都内の前線でのイベント事の輪に誘ってくれるのはDJ RYOHEYさん。彼は都内の大規模クラブでDJプレイをしている名手だ。アナログで正反対とも思える世界にどっぷりと浸かるPOOL SIDEに、いつもリスペクトを持ってくれていて、それを私たちスタッフ一同もしっかり感じている。決して頭でっかちにならず、音楽と、音楽の鳴る現場に真摯に向き合っているRYOHEYさんはスマートかつクール。そして、冷静な目の奥にしっかりと情熱の火が灯っている漢だ。

「5月にハラカドでまた制作をお願いしたいなと思っているんですが、どうでしょうか」

「もちろんです。いつもありがとうございます。そういえば、ハワイからニックが来ているのですが、ライブとか・・・どうです?」

「やりましょう!」

きっと普段から常用している音楽ではないだろうと思う。それを踏まえれば、彼もなかなかの音楽好きなんだと思う。

 

ハラカドでのイベントがスタート

サウンドチェックの時間がやってきた。

ニック以外のメンバーは原宿散策をするとのことで、ニックだけの登場もいつもと変わらない。どれだけサウンドチェックに時間を要るするかは分からないので多めに時間を設けていた。ギターを接続し、マイクで軽く歌う。5分程度のことだったが、その場にいた全員が「ヤバいっす・・・」という言葉だけを共有した。

18時を迎えDJによる音楽演出が始まる。

ハワイの音楽とレコードを好むDJ OgiはPOOL SIDEがきっかけでレコードを買い始め、DJとなった一人だ。彼も私たちと同様にBombyeの来日を楽しみにしていた一人だ。あまり多くを話さないパーソナリティの彼も、今回ばかりもテンションが高いのが伝わってきた。それがPOOL SIDEとしても嬉しかった。

 

音楽がDJによって伝って続いていく。Ogiに続くのは、RYOHEYさんの1年に一度あるかないかのレコードプレイ。忙しい時間を縫って、選盤に相当な時間を費やしてくれているのが伝わってきた。彼の多くの仲間と家族が仕事終わりに駆けつけているのをみると、今回のイベントへの熱を感じた。本当にありがたい。

ここから先はPOOL SIDE主催での看板二人のDJが続く。ツアーサポートのDJとしてイベント企画・制作で多くのアドバイスと協力をしてくれたDJ KENTAさん。そして、ミュージックラヴァーの心をくすぐる、間違いのない選曲を私たちへ向けてしてくれるDJ KAWASAKIさん。

 

ニックの出演が近づくに合わせて会場の熱量とお客さんの数も増してきた。それに合わせるようにDJ KENTAが会場を熱気づける。

 

ニッククロサワがツアー初のライブ登場

6年ぶりとなるニックのライブが始まった。

歌い出した瞬間に会場が静まり返る。歩いているインバウンド勢が足を留めカメラを向ける。彼だけの空気が一瞬にして出来上がった。ソウルフルな歌声は、聴き手の心にダイレクトに訴えかけてくる。ほんの20分程度のライブだったが、本当に至福の時間だった。

私たちにとっても感慨深い時間だった。本当にいろいろなことを考えさせられた。

 

早とちりかもしれないが「ツアーを決断して良かった」

そう感じる時間になった。

 

ライブ後の時間の経過は本当に早かった。楽しい時間はあっという間という言葉がその通りだろう。その場にいた全員がそれぞれに楽しんでいたら、イベント終了の22時半を迎え、盛況の後に終了を迎えた。

 

余韻そのままに名古屋へ

明日は朝から車で名古屋だ。

スタッフは翌日の準備へ目を向けている。Bombyeは初の名古屋を楽しみにしている。

ソロはもちろんだが、バンドでの魅力を知っている私たちは次に起きることにワクワクしか感じなかった。